416: ◆ES7MYZVXRs[saga]
2011/09/03(土) 01:20:19.46 ID:jd7/Q8jgo
禁書『その子の精神を元に戻すために結び目を解けばいいんだよ。具体的な方法は――――歌』
垣根「う、歌!?」
禁書『うん。リズムや音程で多重的に感情をやり取りできるから、単純な言葉よりも効果がある。でもね――』
禁書『今の私の状態じゃ効果がないから他の人にやってもらうしかない』
垣根「俺がやる」
禁書『ダメだよ。その歌は魔術的な意味をきちんと理解して歌わないと効果がない。それに、私以外の人が行うと……それはどうしても“魔術”になっちゃう』
上条「魔術って……そんなもん超能力者が使ったら…………!!!」
垣根「俺の身の安全はどうでもいい。それより一度その歌を聞かせろ」
禁書『――でも』
垣根「俺の能力はこの世に存在しないものを作り出すってのだ。魔術なんてモンにはおあつらえ向きじゃねえか?」ニヤ
禁書『ま、魔術はあるもん!!!』
垣根「はは、分かった分かった。そんなら聞かせてみろっての」バサッ
禁書『…………うん』
♪〜♪〜
禁書『…………終わりなんだよ』
垣根「――助かった」
禁書『分かったの……?』
垣根「さぁ、どうだろうな。とにかく、そろそろこんなとこ脱出するぞ」
上条「――――それなら、コイツを連れていってくれ」ガシッ
垣根「コイツ……今回の黒幕ってやつなんじゃねえのか?」
上条「だからこそ、だ。コイツはもっと世界を見る必要がある。コイツはコイツなりにみんなを救おうとしてたんだ」
垣根「……ハッ、相変わらずだなお前も。言っとくけどな――」
垣根「俺の体もそろそろ限界だ。もう一度ここまで飛んで来られるかなんて分かんねえぞ?」
上条「構わねえさ。俺にはまだやらなくちゃなんねえ事がある」
禁書『とうま……?』
垣根「――そうかよ。じゃあ……死ぬなよ」
バサッ
禁書『なんで……なんで一緒に脱出しなかったの!?』
上条「このままだとこのベツレヘムの星ってのが地面に落っこちちまう。こんな凄まじい質量がこの高度から地面に落ちたら大惨事になる」
禁書『………………』
上条「……はは、いつもゴメンな。無茶ばかりしてさ」
禁書『…………いいよ』
上条「…………え?」
禁書『とうまが無事で帰ってくれるだけで……私は十分なんだよ…………!!』
上条「………………」
上条「>>419」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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