過去ログ - 京介「妹たちに安価で悪戯する」 延長戦
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150: ◆5yGS6snSLSFg[saga]
2011/09/15(木) 18:50:24.91 ID:osEGNwBIo
「ウィンドウショッピング?」

って、あれか。
実際には買わないけど、あれこれ見て回って買った気分になるというあれか。

「女の子の買い物に付き合うのって疲れるんだよなぁ……」

なんで女性の買い物はあんなに長いんだろうか。



「今日はウィンドウショッピングにでも出掛けるか」
「おー。じゃあ、何を買ってもらおっかなー」
「さらっと何を言ってんだ。何も買わねえよ」

言ったろ? ウィンドウショッピングだって。

「はぁ? じゃあ、加奈子とデートしておいて何も貢がねーつもりかよ」
「何で貢ぐのが当たり前みたいに話を進めてるんだよ。……飯くらいは奢ってやるから、それで許せ」
「しょーがねーなー。特別にそれで許してやるよ」
「へいへい。ありがとうございます」

ちょっと会わない間に、なんかわがままに磨きがかかってないか? 少し機嫌悪いような気もするし。
夏休みはここまでひどくなかった気がするんだけど。
何かあったんだろうか。それとも、俺が何か気分を害するような事でもしたか?

「のっけからこんなこと聞くのもアレなんだけどさ……何か機嫌悪くねえ?」
「……おめー、最近あやせにべったりだったらしいじゃねえか」
「なぜそれを知っている!?」

どこから漏れた!? この前の旅行ではそんな素振りは――

「あやせが最近うぜーんだよ! 冬休みに入ってから、毎日毎日、おにーさんがどうのこうの。今日はこんなことされただの……聞かされるこっちの身にもなってみろよ!」

あ、あやせ……。毎日毎日、加奈子に愚痴ってたのか。
そりゃあ、加奈子が俺のことを敵視するわけだよ。
俺と会ったのを桐乃に愚痴るわけにもいかないから、加奈子に愚痴ってたんだろうな。

「ったく、加奈子をほっぽり出してあやせと毎日遊んでるなんていい度胸じゃねーか」
「す、すまん……」

あやせと遊ぶのにおまえの許可がいるのかよ、とも思ったが、敢えてツッコまない。
ツッコんだらまたややこしくなりそうな気がする。そんな予感があったからな。
どうせ、黒猫よろしく、友達をとられたみたいで悔しい……そんなところだろうしな。

「だから、今日はしっかり埋め合わせしてもらうからな」
「……あんまり高いもんは駄目だぞ」

間接的とはいえ、これはやっぱり俺のせいだろうからな。
やはり、誠意を示してやらにゃなるまい。

「あ、そういえば」
「どうした?」
「『おねーさん』? とか言う人にも毎日報告してるらしーぜ」
「麻奈実にもかよ!」

あやせたんのばか!



「あ、これかわいくね? どうよ?」
「加奈子さんはどれを着てもかわいいと思うぜ」
「ま、まじかよー。そ、そう言われっと……て、照れんじゃねーか」

俺の(棒読みの)お世辞を真に受け、照れだす加奈子。
こういう人の言うことを簡単に信じちゃう子って、単におバカか、純粋な子かのどちらかだよな。
コイツの場合、絶対に前者だが。



「つ、疲れた……」
「あー楽しかった! この後はどこに行くんだ?」

なんと、加奈子は元気が有り余っているらしかった。
分かってはいたが、付き合わされる方が疲れるとは……ウィンドウショッピング、恐ろしや。

「いや、今日はここらでお開きにしねえか。時間も時間だし」
「あ? あやせとは平気で一日一緒にいるくせに加奈子とはいられねーっつーのかヨ」
「それはこれ、これはこれだ。それに、ひょっとしたらこの後もおまえといることになるかもしれないんだから、そんなにむくれるなって」
「……はあ? どういうこと?」


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