過去ログ - 京介「妹たちに安価で悪戯する」 延長戦
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937: ◆5yGS6snSLSFg[saga]
2011/11/15(火) 19:29:25.68 ID:J4ulRX80o
「ふ、ふざけんなっての! こ、こんなんセクハラじゃん!?」
「桐乃」
「何!? あや――」
「桐乃、安価は?」
「ぜ、絶対……です」




やはり朝のブリジットは前哨戦に過ぎなかったようだ。

「…………」

俺の前に仁王立ちし、俺を見下ろす桐乃。
一触即発といった雰囲気を身にまとい、いかにも「あたし、今不機嫌だから」といった表情で俺を睨みつけている。

「」


う、腕をとられた!
桐乃は、あっという間に俺の腕を絡めとると、その細腕のどこにそんな力があるのか不思議になるくらいの力で俺の腕を締め上げる。
ぎりぎりと締め上げられるにつれ、次第に右腕の関節が悲鳴を上げ始める。

し、しまった……開口一番で愚痴はまずかったか?
ここからどうくる? このまま流れるように腕ひしぎ逆十字? それとも、力づくで組み伏せに――!?

「…………」
「…………」
「………………」
「………………」

桐乃が俺の腕をとってからどれくらいの時間が過ぎただろうか。
桐乃の次の動きを警戒して、俺は一歩も動かず、一言も発さず、ただ桐乃の動きのみに気を配る。
しかし、桐乃が動く気配は一向になかった。
事情を知らない人が見たなら、仲睦まじく寄り添っている恋人同士に見えたかもしれない。
だが、その実は、捕食するかされるかの、ギリギリのせめぎ合いであった。

「…………………お、おい」

さらに時間が経過し、この状況に耐えかねた俺は、ついに自らアクションを起こすことにした。

「うっさい、黙れ」

黙れと言われてもな……こっちの右腕はそろそろ限界なんだ。
それこそ、脂汗と冷や汗が同時に出ちゃうくらいにな。
柔らかい感触を楽しむどころではない。
それに、妹のおっぱいに反応しちまう兄貴なんているわけがない。そうだろう?
……宅配テロ事件や偽装デートの件は忘れてくれると嬉しい。

「き、桐乃?」

我慢の限界を超えない内にこの状況をなんとかしないとな。
言っておくが、右腕の限界をって意味だからな。理性の限界という意味じゃないぞ。

「…………なに?」
「い、痛いんだが……」
「えっ!? あっ……ごめん」
「えっ?」

この時俺は、正に鳩が豆鉄砲食らったような顔をしていたに違いない。

「……なに、あたしが謝るのがそんなに珍しいワケ?」
「い、いやいや! そうじゃねえって」

どういうことだ? 桐乃は、俺をぼこぼこにしに来たんじゃないのか?
どうして拘束を緩めた? 関節技じゃ絵的に地味だからか?
いや、それなら追撃が来ないのがおかしい。 
それどころか、今の桐乃は隙だらけじゃないか。

桐乃は、俯きがちに俺の腕に顔をうずめていた。
だが、それでも俺の腕を離そうとはしない。
やはり俺の腕を“持っていく”つもりなのだろうか。


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