632: ◆1B0iEDnTxU[saga sage]
2011/11/02(水) 23:59:02.65 ID:sG7VJkqO0
青年の方を向くと、笑顔で空を見上げていた。
「確かに今は会えないかもしれない、でもその人は何処にいても君の心の中にいる」
「忘れる事の無い、大切な友達なんだろう?」
633: ◆1B0iEDnTxU[saga sage]
2011/11/03(木) 00:00:17.51 ID:s0T1rpuW0
聞くと、青年は少し昔を懐かしむよう目付きになって空を見つめていた。
「…10年位、前かな…」
「僕もその友達と別れたっきりでね」
「だから、今度会う時の為に今も頑張っている最中なのさ」
634: ◆1B0iEDnTxU[saga sage]
2011/11/03(木) 00:01:12.23 ID:s0T1rpuW0
不意に大声が聞こえ、二人揃って振り返ると、何とも人が良さそうな深緑色のスーツ姿の人物が手を振っていた。
「いやぁ、コウタ君どうしたんだい、こんな所まで来て」
「徳田さん、ゴメンちょっと話を聞いていたんだ」
635: ◆1B0iEDnTxU[saga sage]
2011/11/03(木) 00:02:17.37 ID:s0T1rpuW0
「そうか、まどかちゃんか」
「良い名前だねぇ!」
名前をよく言われ、まどかは笑顔になっていた。
その様子を見ながらコウタは話を切り出した。
636: ◆1B0iEDnTxU[saga sage]
2011/11/03(木) 00:04:21.63 ID:s0T1rpuW0
「そうだよ!聴いてくれ!コウタ君!」
「実は、大変な事実を聞いたんだよ!」
「「大変な事実??」」
637: ◆1B0iEDnTxU[saga sage]
2011/11/03(木) 00:05:03.70 ID:s0T1rpuW0
「まさかぁ!それならその化物みんなから見えているはずじゃん!?」
あれ?と言って徳田さんはメモ帳を取り出すと。
そのままがっくりと肩を落としていた。
638: ◆1B0iEDnTxU[saga sage]
2011/11/03(木) 00:06:13.87 ID:s0T1rpuW0
「んん〜!!これは特ダネの予感だぁ〜!コウタ君!こうしちゃあいられない!」
「此処で瓦礫を撮っているよりも先に、取材にレッツゴーだ!!」
そう言うと徳田さんは猛スピードで走っていき、ほんの数秒で見えなくなっていた。
639: ◆1B0iEDnTxU[saga sage]
2011/11/03(木) 00:07:25.03 ID:s0T1rpuW0
「あはは、そんな感じがしますよね」
「それじゃ、有難う」
コウタはそう言うと近場に止めてある車の方に走って行った。
640: ◆1B0iEDnTxU[saga sage]
2011/11/03(木) 00:09:12.76 ID:s0T1rpuW0
「ん?どうしたんだい?」
「あ、いえ、その…良い車ですね」
そういうと、コウタは笑顔になりお礼を言っていた。
641: ◆1B0iEDnTxU[saga sage]
2011/11/03(木) 00:10:05.86 ID:s0T1rpuW0
「なんだい?」
「お名前、聞いていなかったから…」
まどかがそう言うと、コウタはあぁと言って頭を掻いていた。
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