過去ログ - 新ジャンル「戦隊ヒーローで自分以外少女」Part7
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907:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2012/11/24(土) 06:09:59.41 ID:iliX42aZ0
いつからだろうか、気付けばいつも彼のことを考えている、ということに気付いたのは

私は彼が嫌いだった

最初、何故こんなに弱いのが戦隊のメンバーに選ばれたのか不思議でしょうがなかった

確かに家事能力は高かったけれど、戦力としてはお世辞にも役立っているとは言い難かった

……いや、戦闘では今も役立ってないけれども

なにより司令を除けば女性しか居ないと聞いていたのだ

それなのに、と騙された感じがしたこともあって、好感どころかマイナスだったのに

……なのに、本当にいつからだろうか

へらへらと笑っている顔が、卑屈でも子ども扱いをしているのでもなくて

兄が妹を見るような、いや親が子を見守るような暖かい笑みだと気づいたのは

いっそ事故か何かで辞めてしまえと思うぐらいに、戦闘で足を引っ張っているだけの彼の

そのサポートがなければ、私たちは戦うことすらできないと知ったのは

私たちの戦闘に町の人たちが巻き込まれないようにしたり、壊れたところの修復に尽力したり

それどころか、当初、戦うときにしか町に出なかったせいで警戒し、怖がられていた私たちを

受け入れてもらえるように、頭を下げて廻っていたのだと

今は馴染みとなった薬局の店主に教えてもらった時には、ぐらりと世界が揺れた気がしたものだ


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