過去ログ - 唯「ねえ、あの頃のわたし心配しなくてもいいよ」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)
2011/09/10(土) 19:54:15.48 ID:PhNH+igAO

すると、どこで道を間違ったのかいつもと違う道に出てしまい、右手に桜が丘高校が見えてきた。
今までの人生の中で最も輝いていた青春時代を過ごしたあの場所だ。

懐かしさと切なさが同時に込み上げてきて胸が締め付けられた。ふとみんなのことを考えてしまう。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 19:55:51.86 ID:PhNH+igAO

そんなふうに感傷に浸っていると突然車内に音楽が鳴り響いた。
わたしはそれがビートルズのyesterdayだとわかったので、ポケットに入れてある携帯をとった。

運転中の相手に電話をかけるなんて非常識極まりないと勝手に思いながら、憂鬱な気分で電話に出る。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 19:56:45.64 ID:PhNH+igAO

教師「唯先生、実はですね。明日は緊急の職員会議がはいったんですよ」

唯「え…わかりました」

以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 19:59:02.87 ID:PhNH+igAO

わたしはなんだかやりきれない気持ちになって思い切りアクセルを踏んだ。

今思えばそれが問題だったのだ。

以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:00:10.32 ID:PhNH+igAO

 気づくとベンチに座っていた。どこにでもあるような緑色をしたベンチだ。太陽光が照りつけてきて屋外にいるのだとわかる。

自分がまだ車に乗ったままの格好、ハンドルを持つみたいに手をのばしている、ことに気づきあわてて姿勢を戻す。
周囲を見回したが幸いこちらを見ている人はいないみたいだった。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:01:37.53 ID:PhNH+igAO

不意にどこからか嗚咽混じりの泣き声が聞こえた。はじめは噴水の音かと思ったが、やはり誰かが泣いてるようだ。

わたしは改めて、今度は注意深く辺りを眺めまわす。
すると一人の少女が目に入った。俯いたまま、両手でその顔を押さえている。どうやらあの栗色の髮の少女が泣き声の正体みたいだ。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:02:59.42 ID:PhNH+igAO

唯「ねぇ、大丈夫?」

少女「ひぃぐ…えぐっ……あっ」

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:04:19.09 ID:PhNH+igAO

これはどういうことだろう?

考え出すと頭がパンクしそうなのでいったん疑問をわきに押しやり、持ち前の気楽さをもって彼女に意識を向ける。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:05:57.28 ID:PhNH+igAO

大人唯「さてと……」

どうしたものか。
とりあえず今の状況を把握する必要がある。
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:07:10.71 ID:PhNH+igAO

唯「……えーとね、2011年だよ?」

ということはここは7年前の世界?
7年前といえばわたしがまだ高校3年の頃だ。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 20:08:22.16 ID:PhNH+igAO

もうひとつ新たな疑問が浮かんできた。ここはどこなのだろう。
バックトゥーザヒューチャー理論を用いれば過去に戻るはずの地点は同じなはず。なのにわたしはこの場所を知らない。
ここは桜ヶ丘ではない。

以下略



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