過去ログ - 唯「ねえ、あの頃のわたし心配しなくてもいいよ」
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61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 21:59:21.94 ID:PhNH+igAO

負けた。
惨敗だった。
わたしはゲーム中一得点もあげることはできなかった。
逆に面白いように得点された。
以下略



62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 22:00:21.04 ID:PhNH+igAO

これが歳の差というやつなんだろうか。
日々歳をとっていくのを怖れていた恩師の気持ちが今ならわかる。

――いや待ってよ。25ってそんな歳でもないよね。たしかに運動なんかしてないけどそれはどの時代だってそうだし。第一自分より年下の自分に負けるって悔しくない?訂正、かなり悔しくない?うんたまたまだ過去に戻ったからまだ身体がまだうまく動かないんだ次やれば……
以下略



63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 22:01:36.18 ID:PhNH+igAO

唯「えー」

大人唯「もしかしてまた負けるのが怖いんだねー?」

以下略



64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 22:02:36.65 ID:PhNH+igAO

結果からいえば五回やって全部負けた。
四回目なんか途中までリードしてたのに。わたしは罰としてエアギターを披露した。この歳のエアギターは致命傷になりかねないから困る。ギュインギュインギュイーン




65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 22:04:03.85 ID:PhNH+igAO

ゲーセンから出るともう夕方になっていて歩いているうちに夕日が沈んでいった。
昼間とは打って変わり夜の町はひっそりしていてどこかよそよそしい感じがした。
唯「星がきれいだねー」

以下略



66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 22:05:21.04 ID:PhNH+igAO

夜は不思議な魔法が使えるみたいだ。
わたしたちはその魔法にかかってなんとなく静かになってしまう。
わたしと彼女はそれぞれの大切なものについて考えていた。
ときどき、どちらかがぽつりぽつりと何かを言って、そしてまた冷たい静謐に覆われる。
以下略



67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 22:06:34.30 ID:PhNH+igAO

どのくらい歩いただろう。
潮の匂いが鼻腔をくすぐり歩くペースをあげた。狭い路地を抜けると広い場所に出た。
唯「海だあーっ」

以下略



68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 22:08:19.18 ID:PhNH+igAO

砂浜に下りる前に近くの自販機でジュースを買うことにした。
コーラを買おうと思ったが贔屓にしているメーカーがなかったのでサイダーにする。ガチャガチャとおおげさな音をたてて缶を取り出した。
隣で彼女がコーヒーを選んでいるのが微笑ましい。

以下略



69:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 22:09:33.73 ID:PhNH+igAO

コンクリートの階段を下って砂浜に座る。おしりの辺りがざらざらとしていて、なんとなく落ち着かなかった。
わたしたちふたりは海を眺めたまま押し黙っていた。
波の砕ける音が耳の奥で響く。
ふと、海はずっと変わらないままなんだろうなという気がした。
以下略



70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東)[sage]
2011/09/10(土) 22:11:59.89 ID:PhNH+igAO
しばらくして彼女が口を開く。

唯「あのさ……」

大人唯「…ん?」
以下略



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