過去ログ - さやか「魔法少女と魔女。そして、オルフェノク」
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[saga sage]
2011/11/26(土) 21:20:01.26 ID:JY5gprKlo
「あら、そうなんですの。私も昨日は忙しくて殆ど寝ていなくて」
「へ〜仁美にしては珍しいねえ」
原因は知っている。
魔女に操られ、もう少しで食われそうになっていたかもしれないのだ。
『ねえ、どういう事?魔法少女になるなって』
まどかがまたテレパシーを使って話しかけてくる。
正直、一度に二人の話し相手をするのはすごく疲れるのだが。
『聞いてないのか…魔法少女はね、ソウルジェムが濁りきると魔女になるんだよ』
「それで、仁美はどうして寝不足なの?」
まどかに対して真実を告げつつ、仁美との会話も成り立たせる。
「いえ、私は少し離れた場所で見つかったんですけど…なんだか私、夢遊病みたいのにかかってしまってたらしくて。
それも私一人ではなく、同じような症状の方が大勢居たんですの」
魔女に魅入られ、知らず知らずのうちに死にそうになっていた。
もちろん、それを知るのは人外だけである。
『ねえ、さやかちゃん。それって…どういう事?』
『キュゥべえに聞いたら?多分、言うと思うよ』
仁美が喋り終わった僅かな間にまどかと会話をする。
そこで、まどかとの会話を終わりにさせた。
「お医者様は集団幻覚とかなんとか…今日も放課後に精密検査に行かなくてはなりませんの
はあ、めんどくさいわあ」
「そんな事なら休んじゃえばよかったのに」
「だめですわ。それではほんとに病気みたいで、家の者がますます心配してしまいますもの」
仁美は本当にいい子だと思う。
少なくとも自分なんかでは手が届きそうにない場所にいる存在。
もし、恭介を誰かに任せるなら…仁美しか居ない。
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