204:一年中が田上の季節[saga]
2011/12/01(木) 18:31:07.53 ID:1HQcZD8a0
唯「はっはっ…い、急がないと…」
唯は白い息を弾ませながら家路に向かって駆け出していた。クラスの用事で少し時間を喰ってしまったので、早く家に戻らないといけないと焦りを感じていた。
あれから、梓が消えてしまったあの日から、それ程間を置かず二回程あの灰都(せかい)に跳ばされたが、その時は運が良かったのか何事もなく元(こ)の世界に還る事が出来た。
そう言う事もあって仮に今度(いま)跳ばされたとしても恐らくは大丈夫だと思うが、何が起こるか判らない。早く家に帰って憂達と合流する事に越した事は無かった。
それに、灰都(あそこ)で律と遭遇した時と今の状況が似ている事も気懸かりだった。
そして、桜高の正門を駆け抜けようとした時――――。
?「唯センパイっ」
不意に呼び止められ、唯は反射的に足を止める。
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