216:一年中が田上の季節[saga]
2011/12/11(日) 18:12:41.82 ID:dCfo8nYS0
唯「…澪ちゃん……あのね…律っちゃんの事は本当にゴメンね……謝ってどうにかなr――――」
澪「お前がその名を口にするな―――――――!!!!!」
唯の口から律の名が出た途端、澪は激昂して唯の言葉を遮る。唯はその余りの口調と感情の苛烈さの変わり様に、一瞬言葉を失う。
澪「どの口でお前が律の名を口にするんだ!お前の所為だ!全てお前の所為で私は律を!!私の全てを失ってしまったんだ!!!」
それまでとは一変し、澪は見るもの全てを焼き尽くしかねない程の視線を唯に浴びせる。
怒り、悲しみ、憎悪が高濃度で入り混じった、ドロドロのマグマの如き澪の情念と形相。
澪の様な溜めこむ性格(タイプ)にとってそれは、破局的噴火を起こし、その対象を絶望という圧倒的な溶岩(マグマ)で呑み込む火山であり、しかもそれが悪魔の王(ベルゼブブ)と言う最大級の火山だと言うのだから、どれ程の災厄なのか想像もつかない。
澪はジーニアスに目覚めてから、律に対して今まで無意識の内に抑えていた情念に気付いてしまい、その箍(たが)が外れ、妄想(のうない)で自身と律との間に黒い聖域を創り上げていた。その不可侵の聖域が唯の白い足跡で踏み躙られた事は、そう思い込んでいる澪にとって、とても耐え難い屈辱であった。
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