220:一年中が田上の季節[saga]
2011/12/11(日) 18:28:36.17 ID:dCfo8nYS0
唯がジーニアスを発動させると同時に、その手に孔雀色に煌くひと振りの剣が握られる。
澪「……ほう。随分変わった剣だな。それは何て名前なんだ?」
澪は唯のジーニアスではなく、彼女の剣標(ブランド)に興味を覚えたのかその事を彼女に尋ねる。
唯「名前なんて無いよ。それより澪ちゃんも早く出しなよ」
唯が真面目な口調で澪に催促する。彼女には武器(ブランド)を持たない澪を攻撃すると言う考えは無かった。いや、それ以前に茶化した様に見える澪の佇まいなのに、隙と言ったものは全く見受けられなかったのだが……。
そんな澪を見て、とびっきりの笑顔なのに目が笑っていないのに似ている……と唯はゾッと寒気を感じながら思った。
澪「そうか…てっきり唯(おまえ)の事だから『ケン太』とか名付けているのかと思ったよ。まあいいや。それにしても全く、唯は甘(やさし)いな。その甘(やさし)さを律にも見せてくれれば良かったのに……」
澪はそう口惜しそうに言うと、一呼吸置く。
澪「そんなに見たければ見せてやるよ……」
そして澪は一瞬、精神を集中させる。刹那。彼女の手に一振りの刀が握られる。
髑髏の鍔が填(は)められ、刀身は黒銀の棟と白銀の刃で構成された日本刀。
それが、澪(かのじょ)が創造した刀標(ブランド)だった。
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