233:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/11(土) 21:31:34.59 ID:laIihRtQ0
唯<空気が重い?息がし辛いよ……>
唯は何処か異質なものを感じ周囲の様子を探る。澪はそんな唯を相変わらず不敵な笑みを浮かべながら、面白いモノでも視る様な様子で見ていた。
そんな澪を後(しり)目気味に見つつも、唯はある事を思い出しその原因に気付く。
唯<そうかっ息苦しさと重苦しさの原因(しょうたい)は……澪ちゃんとあの刀から出てる、散開して薄まった『見えない黒い霧(しょうき)』だったんだ。だから瘴気(それ)を消しちゃう事が出来れば―――>
唯はまるで重く圧(の)し掛かって来るかの様な暗闇の中で、ついに一筋の光を見付ける。
――瘴気は自分にとっては毒だが、澪にとっては酸素の様なものの筈だ。だから、瘴気(それ)によって自分は動きを悪くし、逆に澪は軽快になる。
唯はそう判断していた。
澪「どうしたんだ唯?そんなきょろきょろして、怖気づいたか?だけど、今更遅いぞ」
そんな唯の様子に何を思ったのか、澪はバカにした口調で話を続ける。
澪「でも唯。今まで私は幾許(なんびき)かのジーニアスを消してきたけど。今のところその中では、<そんなお前>でも一番やると言っていい位だよ。ちょっとは自信を持っていいぞ」
332Res/270.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。