256:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/13(月) 10:47:54.60 ID:I4kBIWcz0
唯『んん……えーまずこれを視てくれているのが、私を全く知らない人だったらごめんね……視てくれているのが憂と和ちゃんだと思って言うね……』
唯はそう言うと軽く頭を下げてから、再びカメラに目を向ける。
唯『憂、和ちゃん、ごめんね…やっぱりこうなっちゃった……気を付けていた心算だったと思ったけど…えへへ…上手くいかないね……』
唯は申し訳なさそうに言うと、何処か苦笑気味の表情になる。
唯『こんな姿を見せちゃってちょっと心配させちゃったかな…ごめんなさい…でも、大丈夫だよ。さっきまではとっても痛かったんだけど、今はもう余り痛みを感じないから……えへへ』
唯は掠れた声でそう言って力なく笑う。
その唯の言葉が、表情が、彼女が既に感覚を失いつつある状態にある事を如実に表しており、その事を察した二人の気持ちが更に絶望なものになっていく。
唯『でも最後に二人に映像(これ)を視て貰える事が嬉しいんだ……。二人共とってもアタマがイイからもう判っちゃてると思うけど、カメラ(これ)は澪ちゃんが私の為に用意してくれたんだよ……やっぱりどんな事になっても澪ちゃんは澪ちゃん。とっても優しい娘なんだよ……天使みたいにね…………』
抑揚と生気が殆んど感じられない掠れた声で、それでも精一杯の声を紡ぎ出すと本当に嬉しそうににっこりと笑う。
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