過去ログ - 和「ジーニアス?」
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264:一年中が田上の季節[saga]
2012/02/16(木) 06:36:19.08 ID:rgrfq0Mm0




 和「…………唯?……唯??……ゆい゛――――――!!!!」

 憂「お姉ちゃん?………あぁ…お姉ぢゃぁあああああああぁぁぁああ―――――――――――ん!!!」

その瞬間、感情(おもい)が抑えきれなくなった二人が、普段の二人からは想像もできない程に、思いのままに泣き叫ぶ。そして、まるでそれそのものが唯自身であるとでもいう様に、テレビに縋(すが)る様に抱き締め、嗚咽する。

 そしてその画面に映る永遠の眠り姫は、二人の想いにそんな二人を後(しり)目に、ゆっくりと足元からその存在を消失していく。

 二人にとってその余りにも残酷な光景を、それでも二人は泪が溢れる目で彼女の、平沢 唯の最期を見届け、その目に焼き付ける。

 そして、彼女の肉体、更に魂までもが完全にこの世から、いや全ての世界から消失する。

 それを見届けると、妹(うい)は、幼馴染(のどか)は強く、これ以上ない程に強く慟哭する。それこそ声が、そして泪が枯れる位に……泣いて泣いて泣き抜いて、そして泣き止んだ時、二人の顔つきはそれ以前とは違うものになっていた。

 無表情…いや、と言うよりも静謐とすら言える様などこか厳かな表情(かお)。だが、それだけでは言い表せない、何かが違う。そんな顔付きだった。








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