61:一年中が田上の季節[sage saga]
2011/09/24(土) 08:33:45.60 ID:fPOHX/Rl0
律はとても嬉しそうにはしゃぐ様に言う。だが、その嬉しさ(かお)は友人に逢えたからというよりも、新たな獲物を見付けたのを悦ぶ、飢えてより狂暴になった凶獣の様に見えた。
唯「…………ねえ、り、律っちゃんはスターターなの?」
唯は一瞬、躊躇するが意を決して律に問う。
律「スターター?何だそりゃ?私そんなの知らないぞ?」
律は怪訝そうに首を傾げる。この様子だと本当に、少なくとも自覚は無い様だった。
唯「じゃあ、渋谷のスクランブル交差点の事は?」
唯は<もしかしたら違うのかも>と一縷の望みをもって再び問う。
律「ああ、あれか。やっぱあれ、騒ぎになってるよな。うん、あれは私がやったんだ。唯、よく私だって分ったな」
律は何の臆面も無くあっけらかんと答え、それと同時に唯の僅かな希望は粉々に打ち砕かれる。
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