過去ログ - 僕も友達が少ない
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19:[sage]
2011/09/19(月) 13:28:25.81 ID:O9I7RA1k0
 ノックに反応してくれたのか、がちゃり、とドアが開いた。
 扉の向こうにはやたら整った顔立ちの、いわゆる美少女が立っていた。
 さっきの、閉め出された金髪の子もとんでもないレベルだったがこっちの人もそれに負けていないと思う。
 長い黒髪と意志の強そうな目が印象的な美少女である。
 校章の色からするとこの人も二年生のようだ。
 なら敬語でいいか、内心胸をなで下ろす。
 同学年ならフレンドリーに話しかけるべきかも、なんて道すがら勝手にプレッシャーを感じていたりしたのだ。
 知らない人と話すのは緊張する。
 誰でも多かれ少なかれあることだと思う。
 ただ僕の場合は同年代に対してその傾向が強い。
 おもいっきり年下や年上であればさほど問題ないのだが、年が違うとどう、何を話していいのかわからなくなってしまうのだ。
 学生というのはほとんど年が変わらないからどうしても身構えてしまう。
 敬語だと壁をつくっているように思われるかもしれないしタメ口だと相手を不快にさせるかもしれない。
 お年寄りならニュースの話なんかで乗り切れるし、子供もアニメやゲームの話題で問題ない。
 でも若者って趣味がばらばらだし距離間も不明確だ。
 友達のいない僕には友達に該当しそうな人達とどう接すればいいのかわからない。
 経験が足りないのだろうが経験を増やすためにはそもそも経験が足りないという悪循環。
 相手が先輩という分かりやすい立ち位置は、だからこそ幸いであったといえる。


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