139:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/09/19(月) 03:39:49.40 ID:Gd3/D7axo
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―――――翌朝―――――
僕はいつもどおり登校する。
彼女は昨日と同じように、両手に包帯を巻いていた。
ただ、巻き方は簡単になっていた。
席について、声をかける。
「はよーん」
「お前、手は?」
「急に治ったら怪しまれるじゃーん」
「抜糸は?」
「気持ち悪いけどあと1週間の我慢だ」
「早く抜けるといいな」
「うん」
彼女は眠そうだったが、妙に髪や肌がつやつやしていた。
素直な毛の流れが引き立っている。
瞳がいい感じに潤んで庇護欲を刺激する。
「お前、今日やけにきれいだな」
こんなことを言うのは本来、僕のキャラじゃない。
「なっ――」
彼女は口を開けて固まった。
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