232:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/03(月) 06:47:55.40 ID:Tx4W0oTZo
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お義姉さんは男の写真をテーブルに並べる。
「――20歳男性。県内の大学に通う学生で、家族構成は両親と高校生の妹が一人――」
造作はいいのだろうが、どうにも締まりのない顔だ。
会ったこともないのに不愉快だと直感した。
「チャラそうっすね」
自分の中で、仕事を勝手に深刻にしたくなくて茶々を入れる。
「そのとおりだったわ」
「この人、なんで呪われてるんだろ」
「あなた達にはその解明を手伝ってもらうの」
「俺達に、できるんでしょうか」
「大丈夫よ。私がついてる。それに――
人の心に関してはあなた達の方が得意なはずよ」
お義姉さんは口元だけで笑った。
どこか自嘲気味に見えた。
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