254:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/06(木) 00:21:54.28 ID:grjbdbLEo
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「ねー、お腹すいたー。どっか入ろー。お茶しよー」
志乃は加速する。
このまま煙に巻いて主導権を握るつもりらしい。
「って言ってるけど……一緒にどう?」
ささやかに援護する。
「でも――」
「じゃ、警察行く?」
「えっと、そこまでは――」
対処としては正しいが、相手がはっきりわからないのに助けを求めるのは気後れするのかもしれない。
彼女は口ごもった。
「いいじゃん、いいじゃーん。高校一緒でしょ?ご縁だと思ってさー」
「でも邪魔しちゃ悪いし……」
と、僕を見た。
ここは解放してやった方が、本人は気が楽になるのかもしれないが、そうはいかないのだ。
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