296:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 02:19:58.66 ID:jy0tKgpqo
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僕は目が冴えて仕方なかったが、志乃はよく眠れたようだった。
彼女が寝返りを打つものだから、途中から腕枕の意味はなくなったけど、
たぶん志乃には僕が一緒に布団に入っているのが大事なんだろうと思ったので、
元に戻したりせずに放っておいた。
「……ん」
「まだ寝てていいよ」
「うん……」
志乃は布団を頭までかぶってもぞもぞしたが、また顔を出した。
「ねえ、何か話そ」
「何の話?」
「どうでもいい話」
「そうだな。事件のことで頭いっぱいだったもんな」
「うん。たのしいこと考えたいんだけど、なんか悪い気がして」
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