342:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/10(月) 23:32:46.00 ID:GsEPXkjjo
97
慌てて佐伯さんを支える。
玄関には、依頼人の部屋で見た影のようなぼんやりとした輪郭の、黒い虫のような粘菌のような固まりがいた。
(これが呪いの元……?)
「義弟よ、今から口を開くんじゃないわよ」
お義姉さんが僕に命じる。
ついでに、佐伯さんの口を手で塞いだ。
「あら、女だろうが男だろうが、誰だって嫉妬は醜いわよ」
お義姉さんは黒い固まりに語りかける。
固まりはうごめきながら、お義姉さんに影を伸ばす。
「あんたはお呼びじゃないわ!」
彼女が手で払うと、影の先端は霧のように薄くなって消えた。
(お義姉さんつええ……)
お義姉さんはさらに言葉を続ける。
1002Res/521.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。