442:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/10/23(日) 23:42:05.05 ID:l7KMRo52o
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―――――春海の家・昼前―――――
「義弟、起きなさい」
「うー、んー」
結局、何もできず悩むだけ悩んで眠っていたらしかった。
「起きなさい」
お義姉さんの声がする。
薄く目を開けると、彼女が部屋に立っていた。
「また事件ですか……」
僕は布団をかぶって背中を向けた。
あのときは神経が昂っていた。怖くなかった。
「違うわ。あなたの為に来たんだから反抗期な振る舞いはやめなさい」
「俺は、怖いですよ」
「妹だって怖がるわよ」
「そこで志乃を引き合いに出さないでくださいよ」
彼女の名前を出されると、僕は動かざるをえない。
亡霊を殺した志乃の暴走を思い出す。
(いや、あれは理性の上で殺してた)
あんなことはさせたくない。
「志乃を戦わせるのは嫌です」
「私もそう思うわ」
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