539:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/11/06(日) 21:52:54.83 ID:FZ3Mlmipo
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昨日と同じように、対面に座った彼女の目は赤かった。
(あー、上木さんと何かあったな)
「大丈夫?」
自然と口にできていた。
志乃が少し驚いた顔を僕に向ける。
前回は、こういったことは志乃がやってくれていたのだ。
志乃はディスプレイの影で親指を立てて、唇の端をきゅっと上げた。
(誉められた……)
照れくささが一拍遅れてやってくる。
「あー……私、ひどかったみたいだわ」
神田さんは碇ゲンドウみたいなポーズで嘆いた。
こんなに簡単に話し出すなんて、相当参っているらしい。
頭の中でマヤさんが「対象のATフィールドが中和されています!」とか言ってる。
(いやいや、人を使徒扱いしてはいけません)
「聞きましょうか」
志乃は立ち上がり、ポットに向かった。
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