645:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2011/12/05(月) 00:42:33.51 ID:QY8HrJ60o
23
「わかった。言うわ」
志乃が僕の指を握る。
柔らかい力だった。
「義弟は祟られてる」
これで、今度こそ本当に絶望できる。
胃の底が持ち上がるように、吐き気が起こった。
「詳細はまだ調査中だけど、君のご先祖様が猫を殺してるわ」
「そう、ですか……」
それだけ、絞るように言えた。
自分が超自然的な脅威に晒されていることへの怯えがあった。
現代と倫理観や死生観が違うとはわかっていても、遠い昔の身内が、
かわいらしい動物を手に掛けていたことへの嫌悪感があった。
1002Res/521.16 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。