735:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2012/01/24(火) 00:00:13.57 ID:jaInzl6i0
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「お前の母ちゃんを、俺のじいちゃんのじいちゃんの……ずっと昔のじいちゃんがな、間違って殺しちまったんだよ。
だから謝りに来たんだ。お前も返してやりたいし、俺も助かりたい」
「母上おこってる?」
「俺のことは怒ってるだろうけど……お前のことはずっと心配してるよ」
子猫は愛されていたに違いない。
だから、七代も良い子にしていられたのだろう。
「にいちゃん、なんでねてるにょー」
「俺、ボロボロだろ。疲れたんだよ。休ませてくれ」
「へたれー」
子猫のうしろで、ゆっくりとしっぽがしなるように揺れている。
「こんじょうなしー」
「どこで覚えたんだよ、そんな言葉」
「おそとでねえちゃんがいってたニャーン」
(志乃か……)
「それはわるいことばだから忘れなさい」
「ねえちゃん、にいちゃんのことすき。わるいことばじゃないにょ」
「それとこれとは別なの」
「べつニャーン」
「そう、別」
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