854:1です。 ◆CIZA6sfEUc[saga]
2012/05/16(水) 23:46:41.57 ID:GdTfpJv+o
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猫の会話も、人語では聞こえなくなった。
やたら利いていた夜目も、人並みに戻った。
子猫は夢に出てこない。
まだ、いじけているのかもしれない。
猫の親子が会えなくなったのは僕のせいだ。
僕は、本当に親の仇になってしまった。
それをすまないと思っても、いくら悔いても、何も戻らない。
僕だって、そうしなければ遠からず重篤な害を受けていた。
安堵していたけど、気分は晴れない。
だったら、どうしていればよかったのだ。
わからない。
猫がいなくなっても、僕が死んでも、取り返しはつかない。
僕にできるのは、僕の中に残った子猫を想ってやることくらいだった。
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