過去ログ - ほむら「ついかっとなって一巡目の世界にループしちまった・・・」
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(北海道)
[saga sage]
2011/09/15(木) 00:34:27.02 ID:0K/e0TF30
踊り狂う、ワルプルギスの夜。その身のこなしは、時が刻まれる毎に軽快なものとなっていき、やがて風が荒れ、川が荒れ、崩れた瓦礫が巻き上がり始めた。哄笑は尚も続いている。その周囲に渦巻く風に裂かれて、歪なものになりながら。
杏子「てめぇ・・・よくもほむらをおおおお!!」
マミ「ああああああああ!!」
悲嘆と憤怒に顔を染めたマミと杏子が跳躍し、ワルプルギスの夜へと向かって行く。マミの周囲に無数に浮かんだマスケット銃が咆哮を上げ、杏子の巨大な槍が鎌首を擡げる。だが、ワルプルギスの夜の周囲に起こる暴風の壁の前には無力に削がれ、やがては二人もその嵐の中に引きずり込まれようとしていた。しかし、二人は運良くその竜巻から逃れる。
ワルプルギスの夜が噴いた黒炎という、最悪の方法で。
だが二人は止まらない。
もう一度、ワルプルギスの夜へと突撃する。
何度も。
何度でも。
繰り返して。
繰り返した。
コンクリートを滑りながら、無力に苛まれる。風に裂かれた哄笑はもはや声ではない。まるで爆音のようだ。多くの物が、今この瞬間、嘆きも悲しみも上げることを許されずに爆ぜる無情な音。二人に諦めが、差したとき、冷たい感触が、頬に当てられ、瞬く間に、体中の痛みが消えた。
まどか「もう、大丈夫です」
マミ「鹿目さん・・・そっか、貴女の祈りは・・・」
まどか「はい。だから、もう大丈夫です。ほむらちゃんの傷もさっき、治しました。それにグリーフシードの穢れも。多分、もうすぐ起きると思います」
杏子「・・・そっか。よし、じゃぁそいつが目覚ましたらもういっちょ総攻撃で」
まどか「ううん、もう良いよ、少しだけ、休んでいて、杏子ちゃん」
杏子「休めるわけねーだろ・・・ちんたら休んでなんか居てみろ、この街全部引き剥がされちまう・・・それに、もっとあれが大きくなんだろうが・・・!」
マミ「そうね・・・いっその事、わたしが魔女に成って、結界の中にでも閉じ込めてやろうかしら・・・」
杏子「・・・!マミ、お前!!」
マミ「ふふっ。いい考えだと思わない?」
杏子「ロッソ――」
マミ「大丈夫よ杏子、ロッソ・ファンタズマは要らない・・・こんな時に発狂なんてしてられないわ。それよりも、あいつをどうにかするの・・・このまま放って置いたら貴女の言う様に街が竜巻に呑み込まれてしまう・・・それを防ぐのが、わたしたち、見滝原の魔法少女の使命。たとえ、魔女になったとしても、わたしは、この街の正義の味方でありたい・・・」
杏子「――ふっざけんなっ!!そんなの、だったらあたしがやってやる!!あたしが魔女になって、あいつを!!」
まどか「ううん、良いんだよ、マミさんも、杏子ちゃんも、魔女になんてなる必要ない」
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