19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2011/09/16(金) 20:48:26.47 ID:vC4YIqg+0
そして戦場ヶ原先輩の家に到着。
「いらっしゃい」
出迎えてくれたのは戦場ヶ原父。
「お、お邪魔します……」
何気に初対面だった自分は彼に会うのに恐縮しながら奥に進んだ。阿良々木先輩も私とは違う意味でかなり恐縮していたようだ。
「戦場ヶ原先輩、大丈夫か?」
戦場ヶ原先輩の部屋である襖を開け、私は言った。
「大丈夫よ。そんなに心配しなくても」
「そうだぞ。何も心配することはない」
「阿良々木君の命の心配でもしてなさい」
「何気に脅迫!?」
そんなことを言い合ったりして会話した。
「本当に大丈夫なのだな?」
「ええ。何度も言わせないで」
「今日は来てくれてありがとう」
戦場ヶ原のお父様方がそう言った。
「ひたぎも喜んでいる」
「決めるのは私よ。嬉しかったけどね」
相変わらずの戦場ヶ原先輩。
気の置けない仲である事は分かる。
「じゃあ気を付けて帰ってくれたまえ。車で送ってあげよう」
「いや、いいです。私はランニングの途中で来たので」
「じゃあ僕も遠慮しておこうかな」
「そうか。じゃあ僕はひたぎの看病をしているよ」
「別にいいって言ってるのに」
戦場ヶ原先輩は相変わらずつれない。
しかしそれはやはり更正を思わせるものだった。
そしてランニングをしつつ帰宅中。
「やっぱり、阿良々木先輩の言うとおりだった」
「何が?」
「戦場ヶ原先輩の命に別状はなかった」
「そりゃまあそれくらいは僕でも分かるさ」
「阿良々木先輩は……戦場ヶ原先輩の彼女になる時、どう思った?」
「好きだって思った。好きだって思った」
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