過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
1- 20
248:ほむマミ派(初恋杏子ちゃん)[saga]
2011/10/13(木) 18:09:21.51 ID:0VPxF4dAO


 杏子が出会った少女は二歳年上だった。

別の日、二人きりで会った初めての時のこと。杏子の家の近くの公園だった。
ベンチに並んで腰掛けて。……あれはデートだった、間違いなく。

少女『杏子ちゃんはやっぱりミッションスクールへ通ってるの?』

杏子『学費が高いから、公立の中学に通ってる。君は?』

 杏子は少女の名前を呼ぶのがなんとなく恥ずかしかった。
 少女を呼ぶ時には必ず二人称。でも、少女はそのことを咎めたりはしなかった。

 最後まで少女の名前を呼ぶことがなかったのが、佐倉杏子の数少ない後悔のひとつ。

少女『私、学校行ってないの。通信教育で一応勉強はしてるけど』

杏子『へえ、お金持ちなんだね。羨ましいや』

 杏子の言葉を受けた少女の表情が少しだけ曇った。

少女『うーん、そういう訳でもないんだけど……』

 失言だったかもしれない。でも杏子は慌てなかった。

杏子『人それぞれ事情はあるよね』

少女『杏子ちゃんが言うと可愛く聞こえるね、その台詞』フフフ

 杏子は顔が熱くなった。心臓がドキドキするのが自分でもわかった。

杏子『からかわないでよ、あたしが年下だからって……』

少女『……年上とか、年下とか、どっちだっていいと思わない?』

 真剣な顔付きで言い、少女は杏子との距離を詰めて座りなおした。
 杏子は何故か動けなくて、それが何故か嬉しかった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
678Res/502.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice