過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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282:ほむマミ派(黙りこくる杏子)[saga]
2011/10/23(日) 13:39:56.42 ID:ran5En9AO


継母『本当ならね、杏子ちゃんにお礼を言わなくてはいけないの』

継母『あの子と友達になって、仲良くしてくれてる貴女に、お礼を言わなくてはいけないの』

継母『私の作った下手な料理を、文句も言わずに食べてくれた貴女に、ありがとう、って言いたいの』

継母『でも、それはしてはいけないの。私は貴女にお礼を言えない立場なの』

継母『貴女があの子に惹かれていて、あの子が貴女に惹かれていることが、
   今日、私にはハッキリとわかってしまったから出来ないの』

継母『おかしいじゃない。たった一度間違いを犯しただけで、なんで自由を奪われなくてはならないの?
   人の気持ちをちゃんと考えられる、あんなにいい子がどうして踏みにじられなければいけないの?』

継母『でも、私はそんなこと言ってはいけないの。
   それを承知で引き受けた仕事だから、そんなことを言う資格、私にはないの』

継母『私にはお金が必要で、そこは譲れないの。
   ……貴女たち二人の関係と、私の収入を天秤に掛けた時、優先されるのは収入の方なの』

 女性の目から涙が溢れていた。

継母『……これはね、あの子が杏子ちゃんと出会ってからの話なんだけど……』

継母『あの子がね、私のことを、お母さん、って呼んでくれるようになったの』

継母『最初の頃は恥ずかしそうに、でも、ちょっと嬉しそうに』

継母『本当は私も物凄く嬉しい筈なのに、辛いの。
   その場はなんとかやり過ごせても、後で涙が止まらなくなるくらいに、辛くて、辛くて、仕方がないの』

継母『……杏子ちゃんに話してはいけないことなの。こんなこと、本当は』

継母『でも、無理。もう、一人では抱えきれない……私には、無理』

継母『貴女にはいくら感謝してもし足りない筈なのに、私にはそれが出来ないの』

継母『今日来てくれてありがとう、って心の底からは言えないの。私にはそんな資格なんてないの』

継母『ごめんなさい、杏子ちゃん。本当にごめんなさい……』

 涙を流しながら謝り続ける女性の言葉を、杏子は黙って聞き続けた。


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