過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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317:ほむマミ派(呆れる杏子)[saga]
2011/11/04(金) 17:22:35.13 ID:uES/Sn+4o


 少女は杏子の返答を聞き、素直に引き下がって離れていった。
 特に威圧したつもりもなかったが、敵わない、と判断したのだろう。

 『利口』だ、と杏子は思う。

タツヤ「どうもありがとうございます」

杏子「いや、別にお礼を言われても嬉しくねぇんだけど……」

タツヤ「だって、僕じゃどうにも出来なかったですもん。
    杏子さんにもそんな感じが伝わったでしょ?」

杏子「手厳しいね、おい」

 思わず苦笑してしまう杏子。
 件の少女は相変わらずこちらの様子を忌々しそうに眺めていた。

 タツヤはその視線を完璧に無視している。

タツヤ「ようやく笑ってくれましたね、杏子さん」

杏子「……あたし、そんなに怖い顔してた?」

タツヤ「少し辛そうでしたよ? 杏子さんには笑顔でいて欲しいです、僕は」

 そう言ってタツヤは杏子に微笑みかけてきた。

杏子「その台詞、あの子には言ってあげられないのかい?」

 おせっかいだとは思ったが、つい口から出てしまった。
 タツヤは少しだけ考える素振りを見せる。

タツヤ「杏子さんは優しいですね」

 それが彼の答えらしい。タツヤは微笑みを取り戻していた。

杏子「ま、いんだけどね……」

 若干の間が空く。

タツヤ「……ところで、杏子さんはいつになったら僕とデートしてくれるんですか?」

杏子「ところでも何も、そんなことあんたに言われんの、今日が初めてだと思うんだけど?」

 今の自分は呆れた表情を隠せていないはず。杏子はそう確信している。

 なのに、タツヤは何故か満足そうな顔付きだ。


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