過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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ほむマミ派(怯えまどか)
[sage saga]
2011/12/11(日) 19:16:19.08 ID:s8Kp+XHQo
まどかは杏子が未だかつて見たことが無いほどに興奮しているようだ。 表情を窺えないことが杏子の不安を煽る。
こちらの身体に震えながらしがみ付いてくる力は相変わらずで、杏子はまどかの昂ぶりに釣られないように呼吸を整えた。
「まどか、あたしはあんたを騙そうとなんてしてない。 落ち着けって」
「嘘だよ。 杏子ちゃん、わたしがさやかちゃんとキスした、って話したとき、何て言ったか忘れちゃった?」
杏子は間髪入れずに答える。
「ぶん殴りたい、って言ったよあたし。 ちゃんと覚えてる。 でもそんなことしない。 絶対にしないから」
「そうやって油断させて、わたしを殴るんでしょ? 騙すんでしょ? そうなんでしょ?」
怯えや焦りを強く滲ませてまどかは言う。 その身体から伝わる震えは痛々しさを感じさせた。
殴られるかもしれない相手にしがみ付く、という矛盾をしている時点で、今のまどかがかなりの錯乱状態にあることは間違いない。
「なあ、まどか、こっち向け。 殴ったりなんてしないから。 あたしを見ろ」
杏子はそう言って、両手でまどかの背中を優しくさすった。 かつて、自分が美樹さやかにしてもらった時のように。
触れた瞬間こそ強張りを見せたが、小さくて、柔らかくて、暖かい背中は徐々にほぐれて行く。
まどかは相変わらず顔を横に向けたままの姿勢。 色々と怖いのだろう。 それは無理もない話だ。
「まどか、そのまま深呼吸しろ。 ゆっくり吸って、ゆっくり吐いて、な?」
杏子の両手が自分の背中をさすり続けているからか、まどかは無言で大人しく指示に従ってくれた。 吐いて、吸って、吐いて。
身体を重ね合わせていることが役に立ったかもしれない。 震えも少しずつ治まってきている。
「……そう、それでいいから。 あたしはまどかを殴ったりなんてしない。 絶対にしないよ」
本当のことを喋るのは実に楽だ。 そんなふうに杏子は思う。
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