過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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437:ほむマミ派(自宅玄関にて)[sage saga]
2011/12/16(金) 17:45:37.21 ID:5B4g7kCSo


 まどかは、「ただいま」、としか答えられなかった。

 そして、玄関でしばらく無言になってしまう母娘。 こうやって見つめあうのが今のまどかには辛い。

 詢子は仕方がないというふうに苦笑し、まどかに向かって言う。

「出戻り、って言われて、まどかは嬉しかったかい?」

 簡単な質問だ。 なのに、まどかの口からは上手く言葉が出てこない。

「……タツヤのことは考えなくていいから、出戻り、って言われて嬉しかったかどうか、正直に答えな?」

 母の口調は優しい。 こちらを見る目つきも穏やかだ。

 ただ、『この質問に答えなければ家へは上げない』、という強い意思が伝わってくる。

「嬉しくなかった」

 まどかは正直に答える。

「じゃあ、いいんだよ、これで」

 そう言って、詢子はにっこりと笑い、

「改めて訊くけど、デートは楽しかったかい?」

 もう誤魔化せない。

「ううん、あんまり」

 やはり正直に答えた。

「そっか。 じゃあ、風呂に入ってさっさと寝ちまいな? 明日も仕事なんだから」

「うん……」

 まどかは靴を脱ぎ、きちんと揃える。

 自分の所作を黙って見ている母に何かを言わなくては、と思うが何も思い浮かばない。
 というより、これ以上何か優しい言葉を掛けられたら泣き出してしまいそうだ。 そのことに母も多分気づいていて、黙っている。

 結局、先ほどのタツヤのように無言で自分の部屋へ戻り、荷物と上着を片付けて、まどかは浴室へと向かった。


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