過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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ほむマミ派(まどか黙考)
[sage saga]
2011/12/18(日) 21:17:29.04 ID:CoC1vxmMo
疲れが取れたのか、増したのか、よくわからないまま入浴を終え、気づくと寝る準備の全てを整えていた。
まどかはリビングに居た両親と最低限の挨拶を交わし、自室に戻る。
大人しく、真っ直ぐベッドに入った。
まだ午後十時を三分の一ほど回ったところだが、自身の活動限界まで、リミットは余りない。
先程までの『デート』について考える。
今日、佐倉杏子と幾らかの時間を共に過ごしたが、彼女が自分に本当に伝えたかったことは多分二つ。
『あんたの力になれなくてすまなかったね』、そして、『さやかとなんとか上手くやって』
電話で済む内容である。 罪滅ぼしのつもりか、同情か、杏子自身も寂しかったのか。
メッセージの重要性としては後者の方が大きいのでは、と考えてしまう自分を、まどかは醜いと感じる。
或いは心の何処かで、美樹さやかと佐倉杏子の関係が決定的に破綻していることを望んでいたのかもしれない。
自分でも何処まで本心なのかわからない発想に囚われ、身が凍えるような錯覚。
まどかは改めて思う。
表面的な現象は同じでも、自分と美樹さやかでは遠ざけられた理由が多分真逆だ、と。
鹿目まどかは要らなくなったから拒絶され、美樹さやかは想われているから追い出された。
佐倉杏子がどんな考えからそうしたのかまではわからないし、そのことで彼女が口を割ることはないだろう。
言い換えれば、その程度の脆い決意。 少し問い詰められただけで崩れてしまうような。
余程上手く追い出したに違いない。 そんなことしか考えられない自分が益々イヤになってくる。
巴マミに今すぐ電話して、今までの非礼を詫びれば良い。 でも、怖くて出来ない。 自分は臆病者だ。
美樹さやかに今すぐ電話して、佐倉杏子と話すよう言えば良い。 でも、出来ない。 自分は卑怯者だ。
殴られるのは心底怖いが、むしろ佐倉杏子に殴られた方が良かったのでは、と矛盾したことを考える。
ただ、それは甘えだ。
玄関で弟が殴られる代わりに自分が殴られれば良かった、と意味のないことを考える。
ただ、自分はもう中学生ではないし、やはり、それは甘えだ。
眠りたい、考えたくない、眠れない、考えずにはいられない、自分は一人ではない、なのに一人きりだ、寂しい、寂しい、寂しい、寂しい――
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