過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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573:ほむマミ派(食べ終えて) ◆CuwcoLXTJ2[sage saga]
2012/06/28(木) 22:28:04.70 ID:658TL0ZAO


「それで、何があったの?」

 いつも通り、おいしい、と褒めてくれ、ほむらは黙々と行儀よくお弁当を食べてくれた。 そんな彼女の食後の一言。

 緑茶を静かに啜る横顔を窺うと、その落ち着き振りは中学生の頃とはまるで別人のように感じられる。

「えっとね……」

「まさか、またレポートとか?」

「違うわよ……、まあ、ちょっと危なかったのはここだけの話」

 マミの返事を聞き、全く、と呟いて、ほむらが苦笑いを見せる。
 それは本来ならマミのプライドに障る行為であり、もっと若い頃であれば機嫌を損ねていてもおかしくなかった。

 大人になったな、と皮肉めいたことを自分で思う。

「チーフがね……なんか、私にだけやたらと厳しいの。 悪いのは主にこっちの方だから仕方ないとはいえ」

 それだけ言って、ほむらの横顔を再び覗く。 昨晩露わにしてくれた右耳は、艶やかな黒髪に覆われ、よく見えない。

「……巴さんが自分で悪いと思ってるのなら、それを気にするのは筋違いなんじゃないかしら?」

 彼女はきっとこう答えてくる、という予測そのものズバリの返答に、喜びが二割、がっかりが八割。
 自分の発している空気を読み取られたのだろう、呼応するかのようにほむらがやれやれ感を漂わせ、更に顔付きを緩めた。

 彼女が不意にこちらを向く。 マミは条件反射で息を飲んだ。

「『フェアじゃない』、ってことを言いたいのよね?」

「うーん……、自分でも子供っぽいとは思うんだけど……なんていうか」

 そこで会話が止まってしまう。 ほむらは前を向いてカップを口元へ。

 彼女は表情を変えずに緑茶を品良く啜り、息を長く静かに吐いた。

「……今からする話は巴さんには絶対納得がいかないだろうし、嬉しくもないでしょうけど、いい?」

「別に……いいわよ?」

 食後の話題としてどうにも適切でない流れになってきたが、偶には良いか、とマミは隣の女性に倣い、一度息を長くゆっくりと吐いた。


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