過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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574:ほむマミ派 ◆CuwcoLXTJ2[sage saga]
2012/06/28(木) 22:31:39.86 ID:ABcEP7aYo


「まわりくどい言い方はしたくないから端的に言うけど、巴さんが女だからよ、結局」

 特別感情を込めるでもなく、ほむらが言い放つ。 言葉の意味よりも、それをあっさり口にした彼女に驚いた。

「ちょっと、言い方が冷たすぎない?」

「ええ、そうね」

「……それで?」

「終わり」

「えっ?」

「この話をこれ以上しても、正直面白くないし、無意味だし、大事な今の時間を彩るのには不適格に過ぎるわ」

 そう言って、ほむらは控え目に笑う。

「なんか、今日のほむらさん、やたらとツンツンしてるわね」

「理屈ではわかっていても、受け入れる事は難しい……」

 半ばこちらを無視する形で、ぽつりと呟く彼女。

「巴さんくらい魅力に溢れてると、男の人も色々と余計な気を使うの。 ……当然、自覚はあるでしょう?」

 意地の悪い問い掛け。

 『魅力に溢れてる』、というフレーズが気になったが、話の本筋ではないので反応してはいけない。

「……平等も、公正も、人類が本来目指すべきものかもしれないけれど、私たちの生きるこの世界にそこまでの余裕はない」

 患っている人の常套句をすらすらと述べるほむら。 初めての接待パターンだ。

 それより何より、段々とほむらの顔が近付いてきているのが気になる。 声のボリュームが落ちてきているのも、実に気になる。 

「貴女、今、『魅力に溢れてる』、って言われた瞬間、ほっぺが緩んだ」

「えっ」

 いや、顔には出していなかった筈……ちょっと自信はないけれど。

 というか、近い。 吐息がくすぐったくて、柔らかくて、あったかくて、気持ちが良い。

「……そんな素直で可愛いマミのことが大好き」

 そう囁いて、腰を浮かせ、彼女が右手でこちらの前髪を優しくかき分けてきた。

 となれば、目を瞑るより他にない。 それ以外の選択肢など、マミにはない。


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