過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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603:ほむマミ派 ◆CuwcoLXTJ2[sage saga]
2012/08/13(月) 01:14:29.30 ID:YnyWui8Qo


「ところで、昔話はいつ聞かせてくれるの? ちょっと気になるのだけれど」

「あー、やっぱり覚えてたのね……、そんなに面白くないんだけど、ほむらさんがそれでもよければ」

 マミは、「えへ」、と珍しい笑い方を挟み、おどけてきた。

 私はといえば、別に無理矢理聞きたいということもない。 彼女が話したそうだ、と直感したのがひとつ。

 もうひとつは、なんとか自分の方から話題を逸らしたい、といういやらしさだ。

 短い間の後、マミは一度ゆっくりと息を吐いて、ゆっくりと吸い込み、きらきらおっとりとした両眼を細めて、私には見えないものを見据え出した。 

「そうね、あれは私が十四になってすぐのことだった……、それほど時間は経っていないけれど……、遠い、遠い昔のことに思える……」

 短くまとめると、学校での宿泊行事にて、マミが旅行鞄の中に替えの下着を入れ忘れた、というよくある話だった。

 冷たい言い方をしてしまえば、大した話ではない。 無論、マミに対してはそんなこと絶対に言わないが。

「……用心深さはそうして培われた、という教訓話よ。 あまりにテンプレート過ぎて、今まで誰にも話せなかったわ……」

 ふふふ、と締めくくるマミ。

「その割に、最近のペナルティレポート連発はどういうことなのかしら? 次あっても、手伝わないわよ?」

「もうっ! 今、その話はしてないの!」

 私のニヤニヤに呼応するかのごとく、ぷくーっ、と頬を膨らませ、顔を紅くしてしまうマミが可愛い。 うずうずと、気恥ずかしげな正座姿も可愛い。

 『ほっぺを膨らませる』、イコール、『不服』、というのが、若干、型の古さを感じさせなくもないが、彼女にとてもよく似合っていて、全く問題はない。


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