過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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213:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/10/29(土) 00:47:35.02 ID:a/C0+favo

 すぐさま時間を停止。世界が止まる。
 ワルプルギスの夜と同じく、あのマネキンも例外なくピタリと固まった。
 ほむらは全身に残る痺れに顔を歪めながら、地面に埋もれた杏子を確認。
 目が開いていることから意識はあるようだった。薄汚れた彼女の身体に触れて時間を動かすと、勢い良く引っ張り上げる。

杏子「わわっ……ってなんだ、アンタかよ」

ほむら「あのマネキンじゃなかっただけ感謝しなさい。それよりも話の続きを」

杏子「そりゃ後。ひとまず逃げよう」

ほむら「逃げる? 逃げてなんになるというのよ?」

杏子「戦闘始める前に火織に言われてたんだよ。『天使が出たら逃げなさい』ってね。それにアンタも見たでしょ?」

 クレーターに向かって顎を向ける杏子。
 あの聖人である神裂火織が逃げろと言ったのであれば逃げた方が良いのかもしれないが……

ほむら「……何処に逃げるというのよ?」

 ほむらの問いに、杏子は応えなかった。
 痛みを引きずりつつ、手を繋いで二人は瓦礫の中を走り抜ける。
 道中、大きな瓦礫にいくつかの指向性爆薬を仕掛けては見たものの、時間稼ぎになるかどうかは疑問だ。

杏子「ここまで来れりゃ一安心だろ。ちょっとソウルジェム回復しようぜ」

 そう言って杏子はどこからともなくグリーフシードを取り出した。彼女に倣って、ほむらもグリーフシードを取り出す。
 それを左手の、既に六割近くが黒く染まっていたソウルジェムに押し当てる。間もなく穢れが抽出された。

ほむら「どうするつもり?」

杏子「アタシは魔術に疎いけど、あれが魔導書によって出てるんだとしたらだよ
.     完璧じゃねーってことさ。あれは天使っつーより、それの材料で再現しただけっていうか」

ほむら「模造品であれなら本物はどれほどのものなのかしらね」

杏子「ともかく、魔導書を叩き潰そう。話はそれからさ……どこにあるのか知らないけど」


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