過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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256:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/10/31(月) 01:40:11.93 ID:liDrNwkZo

――ステイル=マグヌスはルーン魔術専攻の魔術師であり、その道の才を兼ね備えていた。
 しっかりとした鍛錬を積み、知識を学び、何十年と時間を重ねることで歴史に名を残すことすら出来たかもしれない。

 しかし彼には時間がなかった。早急に力を欲した彼が選んだ物は、一種の等価交換であった。
 常日頃から体力を魔力に変えて身体に溜め込むことで、<魔女狩りの王>などの強力な魔術を行使出来るようにしたのだ。
 それでも彼は貪欲に力を欲し、ついにその先まで求めるようになった。

 彼は自身の生命維活動を維持できるギリギリの体力を除き、全てを魔力に練成して溜め込む術式を編みこんだ。
 その代償が、女子中学生にすら劣る体力と身体能力であり。
 その成果が、人間の枠を超えた魔力の保有である。

 とはいえ、それだけの魔力に火を入れれば爆発は必至。
 ではどうするかというと――

ステイル「この日のために何枚コピー用紙を購入したと思う? どれだけ睡眠時間を削ったと思う?」

 そう言いながら、ステイルは砕け散った電子タバコを吐き捨てた。
 電子タバコの残骸が宙を舞い、風に流され、ステイルの首を刈り取らんとしていた『神の如し者』の足元に落ちた。
 途端に、その場から炎が吹き荒れる。
 『神の如し者』が、ぴたりと動きを止めて固まった。

ステイル「……英国市民の血税をこんなことに使ってることがばれたら私刑物だよ」

 口ではそう言いつつも、彼は笑って天使と地面とを見比べた。
 地面に張り巡らされた幻影魔術が引き剥がされ、びっしりと貼り付けられたルーンのカードが露になった。
 炎は勢いを増して枝分かれし、街中へと散らばっていく。

 見滝原市を、巨大な炎の魔法陣が照らし出した。

ステイル「大規模多重構成魔法陣、あるいは簡略式戦術魔方陣と呼ぶべきかな?」


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