過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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262:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/10/31(月) 01:44:34.32 ID:liDrNwkZo


――懐かしい声がする。

『幻惑の魔法ね。面白いわ』

『うふっ、お見事! ……改めまして、私は――――――』

 仄暗い記憶の海をたゆたいながら、アタシはこれが夢であることに気がついた。

『ありがとう……弟子というのは、ちょっと違うと思うけれど。私も、魔法少女の友達が欲しいなって思ってたの』

『この調子でもっと人数を増やせば、≪ロッソファンタズマ≫は無敵の魔法技になるわ!』

 やっぱさ、≪ロッソファンタズマ≫はないって。
 当時の衝撃を思い出して、アタシは苦笑を浮かべた。

『私達はいつも命懸けで殺し合いをしてるでしょう?』

『でも、ふと思ったの。子供の頃に夢見た魔法少女って、希望に満ちていて、怖がったりしなかった』

『それに、必殺技の名前もカッコ良く叫んでいたなって!』

 懐かしいなぁ……
 あの頃は希望に満ち溢れてた。アタシも素直だったもんだよ。

『嫌よ、離さない。今のあなたを放っておくことなんて、私には絶対に出来ない……!』

『まったく……どこまでも手のかかる後輩ね』

 この時あの人が本気でかかってきてれば、アタシは今頃……

『どうして……?』

『あなたは一人で平気なの? 孤独に耐えられるの!?』

『敵になんてなるわけない! だって、だってあなたは……私にとって、初めて同じ志を持った魔法少女だったんだから……』

『また、ひとりぼっちになっちゃったな……』

 ……本当に、ごめんなさい。


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