過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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359:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/11/19(土) 02:44:14.00 ID:2iLlp6O8o

 白煙の向こうに見えるわずかな黒い影目掛けて一人の杏子が突っ込んだ。
 槍をまっすぐに構え、相手を貫くための姿勢で。

 しかしその攻撃を看過していたのだろう。
 使い魔はあらかじめ用意していたリボンを振り回し、杏子の動きに遅延をかけた。
 そのまま流れるような動作でマスケット銃を拾い上げて引鉄を絞る。

 銃口から打ち出された魔弾は杏子の体を貫き――霧散する杏子の体と共に消滅した。
 使い魔が怪しく口を動かし、けらけらと笑う。

マミ『ロッソ・ファンタズマには欠点があるわ』

 遠目から観察している杏子には、使い魔がそんなことを言っているように見えた。

マミ『あなたが作り出す分身には攻撃能力がない。それがどういうことだか分かるかしら?』

マミ『対多数戦に対応できる相手にはあまり意味がないのよ。分身は攻撃を受けたら簡単に消えちゃうんだもの』

 今度は二人の杏子が飛び出した。
 マスケット銃をくるくると振り回す使い魔の左右から挟みこむような形で槍を向ける二人の杏子。
 しかし使い魔は足元にあるマスケット銃でその攻撃をさばくと、
 舞うような仕草で一人を撃ち抜き、もう一人をマスケット銃で打ち砕く。

 二人の杏子が霧散する。分身だ。

マミ『二人程度じゃもちろんだけど、五人がかりでも私を惑わすことは出来ないわ』

マミ『そして攻撃できない以上、分身の使い惜しみには意味がない』

マミ『煙幕を張っても、私は来る相手を迎撃するだけで良い』

マミ『今回みたいな時間差で相手を消費させ、翻弄する戦法の時なんかは特にね』

マミ『分身と同時に攻撃を仕掛けてこないことが分かっているなら、私は最後の一体に集中すればいいだけってわけね』



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