過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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(神奈川県)
[saga]
2011/11/21(月) 01:03:37.74 ID:T5W1IwwWo
神裂「はい。ローラ=スチュアートはもしかすると――――」
そこまで言いかけて、神裂はぱたりと口を噤んだ。
不審に思ったステイルたちが振り返り、彼女の様子を窺おうとする。
それを見ながら、神裂は内心である事実に直面し、諦めにも似た気持ちになって、心の中で呟いた。
――このままでは、死ぬ。
予感や直感、経験、第六感に超反応……そういったありきたりな表現では表しきれない確かな物。
そんな不透明な、しかし確実に存在する何かを目の前にした神裂の時間が、極限にまで引き伸ばされていく。
瞬きすらも許されぬ短時間、コンマ一秒などというレベルを超越したわずかな時間。
その中にありながら、神裂は自分に何が出来るのかを必死に探ろうとした。
すぐに訪れるであろう絶望が何者から齎されるものなのか、自分達がどこで誤ったのか。
あのワルプルギスの夜の真の力がいかほどで、インキュベーターの考えやローラの企みが何なのか、
今すぐに全力で跳躍すれば、自分は生き残ることが出来るのだろうか、
目の前にいる二人を死なせることなく共に脱出する術はあるのだろうか、
そういったあれそれが、神裂の脳内を文字通り刹那にも等しい時間で駆け巡っていく。
結局、答えは出なかった。
時間の流れが元へと戻っていく。
同時に自身の背後から強大なプレッシャーがあふれ出してきたことに彼女は気がついた。
そして彼女は、ある人物と目が合った。
神裂「――――そうですね。申し訳ありません」
一言だけ口にする。
直後。
彼女達がいた場所が、閃光に包まれた。
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