過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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379:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/11/21(月) 01:04:08.48 ID:T5W1IwwWo


――歩き出した杏子は、ほむらが思い詰めた表情でいることに気付いて眉間に皺を寄せた。

杏子「やけにシリアスぶってるけど、まだなんか気がかりなことでもあるわけ?」

ほむら「いえ……ただ、ちょっとね」

 彼女は左手の盾をガシャガシャと弄繰り回しながら、首を捻る。

ほむら「巴マミの姿をした使い魔、結局魔女にならなかったでしょう。それが不思議だったのよ」

杏子「はぁ? だってアイツは死んだんでしょ? 魔女になってないなら魔女が出てくるわけないじゃん」

 ほむらがかぶりを振った。
 その様子に疑問を覚えた杏子は、しかし彼女の肩に付着した糸くずを見つけてじぃっと見つめた。

ほむら「いいえ、彼女は魔女になったわ。あなたは知らないでしょうけど、月の初めに――杏子? 聞いているの?」

 ほむらの言葉に応えずに、杏子はそっと彼女の肩を指差す。

ほむら「なに?」

杏子「いや、なにっていうか……それ、なんだよ」

 言われて初めて気付いたように、ほむらが自分の肩口を見やった。
 糸くずは一定の規則に従ってふよふよと漂い、上下に揺れている。
 糸くず? いや違う、これはもっと別の物だ。おそらく魔力を込めて作られた――

ほむら「ッ――あああああああぁぁっああああ!!」

 ほむらの肩に付着――否、肩から“突き出ていた”糸くずが、瞬時に何倍もの大きさに膨れ上がった。
 彼女の肩にある筋肉や骨がぎちぎちと押しのけられて、血が滝のように零れ落ち始める。

 それは糸くずなどではない。
 極小の繊維状に伸びて、知らず知らずの内にほむらの肩を貫通していた“リボン”だった。



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