過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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427:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/11/29(火) 02:32:13.11 ID:4wKwex/4o

――幕間

 強者と強者とがぶつかり合う見滝原市には不似合いな、怪しげな影が二つあった。
 片方はいわゆる普通の男子学生で、
 片方は天候に見合わぬアロハシャツと、遮る日光がないサングラスをかける一風変わった男だった。

「やれやれ……久しぶりに学園都市から引っ張り出されてみれば、まさかこんな作業を任されるなんて……」

 男子学生の方が呟いた。

「ぶあつい雲がある中で巧妙に金星の光を抽出して攻撃用に受け流すのがいかに難しいか――」

「いいから次の瓦礫を分解しろ」

「……はぁ」

 男子学生が黒曜石を削り取って出来た黒いナイフを掲げる。
 ナイフがほんの一瞬輝いて、すぐ目の前にあった瓦礫を粉々に打ち砕いた。

「ところで一体何を探してるんです? 今回のお仕事は誰からの依頼ですか?」

「何じゃなくて“誰”だ。それに仕事じゃない。とあるババァに昔の好で頼まれただけだ」

 そう告げるアロハシャツの男は、そこでぱたっと口を噤んで男子学生の肩に手を置いた。
 視線の先には、弱弱しい輝きを放つ光がある。

「どうかなさいましたか?」

「……ビンゴ。話に聞いてはいたが、まさか“二人”揃ってるとはにゃー。いや笑っちまうぜぃ」

 何がおかしいのか、腹に手を当ててくぐもった笑い声をもらすサングラスの男。
 やがてかぶりを振ると、彼はポケットから黒い宝石――グリーフシードを取り出した。

 彼らの行動が、どのような影響を戦局に及ぼすのか。
 それが判明するのはもう少し先の話しになる。


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