過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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428:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/11/29(火) 02:33:08.90 ID:4wKwex/4o

まどか「……」

詢子「……」

 気まずい沈黙が、二人っきり――キュゥべぇを除けばの話だが――の空間に降りてゆく。
 何も語らず、何も交わさず。
 互いの目線は違えど、視線は同じものを指し、瞳は瞳を捉えて離さない。

まどか「……わたし、は」

 喉に力を入れて、搾り出すようにして紡いだ言葉はたったの四文字だけれど。
 それでも詢子は頷くと、まどかの目をじっと見つめて先を促した。

まどか「友達を助けたいの。わたしになにができるか、まだ分からないけど……それでも助けに行きたいの」

詢子「消防署に任せとけ。素人が出しゃばる話じゃない」

まどか「そうじゃない、そうじゃないの! そういう話じゃなくて、もっと深い事情があって……」

詢子「その事情ってのを聞かせてみろ。まずはそこからだ」

 それが話せたら苦労はない。
 詢子の言葉に、まどかは弱弱しく首を横に振ることで答えた。
 彼女が腰を据えるのはまがりなりにも世界の裏側、魔術と魔法が交差し奇跡が起こる摩訶不思議な世界だ。 

 しかし。

詢子「話してみろよ」

まどか「……無理だよ。いくらママでも、信じないよ」

 詢子の眉がぴくりと動き、その目に覇気が灯った。

詢子「話す前から信じないって、どうして言い切れる? なんで分かる? なぜ決め付ける?」

詢子「大人を見くびるんじゃねぇ!」

 室内に吹き荒れる風の音をものともせずに、詢子は声を荒げて言い放った。
 思わず萎縮してしまったまどかは、ばつの悪そうな顔をして目をそらす詢子を見た。
 そらした視線はそのままに、彼女は小さな声で囁くように続ける。

詢子「ちったぁアタシを信用しやがれ。人を勝手に値踏みしてんじゃねーよ」



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