過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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434:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/11/29(火) 02:38:51.53 ID:4wKwex/4o

 大きな蓮を模った杖を手にしたイギリス清教の修道女、アニェーゼ=サンクティス。
 彼女はまどかの退路を断つように構え、鋭い眼差しでまどかと詢子とを見比べる。

アニェーゼ「ただでさえ忙しいこの時に……ほれ、大人しくお縄についちまってください」

まどか「っ……嫌!」

 思わぬ伏兵の出現に、まどかは思わずじさった。
 アニェーゼにから離れるように後じされば、当然ながら背後にいる詢子に近づく形になり。
 二人に挟まれたまどかは、とうとう逃げるスペースを失ってうろたえた。

詢子「おい、アンタが誰かは知らないけどな、まどかに手ぇ出してみろ。ただじゃおかねぇぞ」

 アニェーゼは興味深そうに目を細め、ちらちらと二人を見た。

アニェーゼ「頑固なのは母親譲りってとこか……安心してくださいな。私はこの子を連れ戻しに来ただけですよ」

詢子「アタシは昔から宗教やってるやつだけは信用しないクチなんだ」

 そう言いながらも、二人は息の合った動きでまどかを追い詰めようとにじり寄ってくる。

 もとより二人とも、気が強い上に社会の荒波にもまれて今日を生き抜いてきたキャリアウーマンとシスターだ。
 年齢や職業、人種の差異こそあれど、根本的な部分は似通っているのかもしれない。

まどか「……アニェーゼさん、そこ、どいてください」

アニェーゼ「お気持ちは察しますがね、あなたはもう少し周囲の人間や暁美ほむらのことを考えるべきです」

アニェーゼ「……もっとも、どこぞの赤毛神父がこのことを知れば何たる傲慢だ、なんて息を荒げかねませんがね」

 炎の剣を片手に携えてクールに焼き尽くす姿が想像できますよ、というシスターの言葉を耳にしながら。
 前と後ろに迫る二人の障害に頭を悩ませていたまどかは、そこでふと小首をかしげた。

 視界の隅、正確に言えばアニェーゼの背後に、見滝原中学の制服の一端を見たからだ。

 そしてそれは脳裏に疑問が浮かぶよりも早く、次の行動に移った。



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