過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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459:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/12/04(日) 02:04:47.79 ID:ng8U45Dwo


――でも。

織莉子「そんな天使でも、どうにもできない存在がある。最強の魔法少女が生まれ、最悪の魔女になる」

織莉子「その魔女が猛威を振るうのはまだいいわ。美樹さやかの運命を捻じ曲げた“彼”がなんとかするかもしれない」


――それ、でも。

織莉子「……ダメなのよ。その魔女が、結果的に引鉄を引いてしまう。全てを……世界そのものを無為にしてしまう」


――だから。


織莉子「ここで死んでもらわなきゃいけないのよ、暁美ほむら」

ほむら「なぜそうなりゅっ――!?」

 言葉を投げかけ、右の頬に違和感を抱いたときにはもう遅い。
 意識が遥か彼方へとはばたきかけ、目蓋の向こうにありもしない星空を垣間見る。
 自分の身体がコンクリートの上を転がっていることにほむらが気付いたのは、
 それから十秒余りが経過してからだった。

キリカ「油断大敵って名言を知らないのかな、愚者は」

 それはことわざだ、などと毒を吐く余裕はない。
 頬が焼けるように熱く、あご周りの骨が錐か何かで刺されたように痺れ、ほむらの思考をかき乱していく。
 痛覚をカットして魔力を回復に費やせばその場は凌げるが、ソウルジェムが持たない。

 杏子に救ってもらった命を、無駄にすることは出来ない……!

ほむら「……こうしてわたしをなぶったところで、あなたはなにも成し遂げられないわ」

 精一杯の皮肉を含めたつもりだった。
 それで織莉子の精神を揺さぶり、彼女に動揺をかけることさえ出来ればよかった。

 だから面を上げたとき、織莉子の顔に浮かぶ哀れみの表情を見てほむらは呆気にとられた。



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