過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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461:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/12/04(日) 02:05:40.23 ID:ng8U45Dwo

 気がつけば、先ほどまで執拗な攻撃を繰り返していたキリカが暇そうに座り込んでいた。
 織莉子の言葉が止むまで戦うつもりはないようだ。
 助かった、そう安堵したくとも今のほむらには心を落ち着かせるだけの余裕がなかった。

織莉子「巴マミが魔女になったとき、あなたは取り乱してなにも出来なかった
     美樹さやかが自棄になったとき、あなたは最低限のフォローしかしなかった」

ほむら「違う!」

織莉子「違わないわ。あなたの魔法を用いれば、いくらでも助ける方法はあったはずよ
     彼女が魔女になり、救い出す算段になったとき。あなたは一体何をしたのかしら?」

 思考を激情が満たし、先ほどまでとは別の意味で顔が熱くなる。
 それは果たして怒りからくるものなのだろうか。それとも恥からくるものなのだろうか。
 ともかく、織莉子からはほむらの頬が引きつり紅潮しているように見えたかもしれない。

織莉子「彼女を救ったのは、ステイル=マグヌスと上条恭介の力。
     そして私の見た未来には存在しなかった彼……話に聞くところの、“幻想殺し”のおかげよ」

 幻想殺し。空間を引き裂き、絶望をぶち壊したヒーローのような存在。
 ステイルの様子を見ただけで分かるとおりの、偉大な存在。しかし普通の少年。
 そんな彼の名前を、ほむらは知らなかった。

ほむら「……」

織莉子「あなたは何も成し遂げられなかった。だから佐倉杏子は死んだのよ」

キリカ「そうそう、愚者。君のせいでね☆」

 改めて事実を突きつけられ、より一層胸が痛む。

織莉子「そしてあなたは繰り返す。昏い道に望む景色がなかったという理由だけで逃げ続ける」

織莉子「私はあなたとは違う。道が昏ければ自ら陽を灯す」

 織莉子の言葉は、ほむらの心に重く圧し掛かった。



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