過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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490:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/17(土) 01:26:19.64 ID:lmpn7IkOo

ほむら「あなたは……まどか?」

 ほむらの問い掛けに対し彼女は応えなかった。
 応える術を持っていないようにも見えるし、応える気がないようにも見える。

まどか「久しぶり、ほむらちゃん。こうして会えたのは、私が契約した時以来だね」

 あなたが、契約した時以来……?

 慣れ親しんだ者の口から出たあまり縁のない言葉にほむらは言い知れぬ不安を抱いた。

 ほむらと彼女が別れたのは体育館で、その時彼女は契約していなかった。
 仮に分かれた際にすぐさま契約したのであるなら何らかの異変が生じているはず。
 それがないということは、彼女は契約していないということだ。

 では、目の前のただならぬ雰囲気を醸し出すまどかは一体?

まどか「覚えてない? 私、ほむらちゃんに助けられたんだよ?」

 具体性に欠ける彼女の言葉を上手く噛み砕けず、ほむらは首を横に振った。

 ――いや。

まどか「ほむらちゃん、私のことを案じてね、魔法少女の現実を教えたり、ワルプルギスの夜に一人で挑んだりしたんだよ?」

まどか「私のために涙を流してくれたのに、こんな形になっちゃって……ほんとにごめんね、ほむらちゃん」

 ――先ほど取り戻したはずの記憶には、ない。
 しかし覚えている。記憶にはない記憶がある。
 ワルプルギスの夜と戦った時、体験したことの無い記憶を持っていた矛盾の答えがここにある。

 それに気付いた時、彼女の脳に膨大な情報が流れ込んできた。



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