過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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503:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/19(月) 03:21:23.90 ID:+QGOG7/do

 ノイズだらけで何を言っているのか皆目見当もつかない。
 いや、仮にノイズが除去されたところでほむらには彼の言葉の意味など理解出来ないだろう。
 そう思わせる何かがそれにはあった。


「ヘッダが足りていないのは幸運だったな。無駄を省けるというものだ」


 至極真面目に言うと、それは深いため息を吐いた。
 こんな状況でなければ宇宙からの電波をキャッチしている奇人で済ませたのに、と思う。

 しかし気になる点がないわけではない。
 問い詰めようとして口を開いたほむらは、それの眉が不機嫌そうに吊りあがったのを見てふたたび唇を結んだ。

「オシリスはいわばステイル=マグヌスが扱う魔術、ホルスはその先を行くものと捉えてくれれば構わんよ」

「蛇足だがホルス、すなわちセレマの概念は君達にも馴染みの深い仏教に通じるところもある」

 これでこの話は終わりだ、とそれは言った。
 しかしながらぴくぴくと小刻みに震えるそれの身体がまだまだ語り足りないでいることを物語っていた。
 多少回りくどいが、もしかすると説明好きなのかもしれない。

「でも、そんなことで世界をくっつけるだなんて……」

「しかるべき位置にしかるべき情報、呪文を記し、魔術的な記号、物品を配置すれば難しくはない
 君とて見たはずだ。ルーンを刻み、魔法陣を敷くことで行使される人祓い魔女狩りの王といった魔術をね」

 だが、規模が違いすぎる。

「世界、いいえ、宇宙規模でそれを行うなんて無理でしょう?」

「もちろんそうだ。しかし地球規模となると話は別だよ。ところで君は学園都市についてどれだけ知っているかな?」

「……十年先の技術を持つ日本の中にある独立国? かしら」

「それも間違いではない。だが、その技術的格差や優位は既に失われつつあることはご存知かな?」


 知るか。


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